剱岳へ(2) ~剱岳アタック!

剱岳へ(2) ~剱岳アタック!

タマケンひとり山岳部。

剱岳へ

アタックの記録です。
**********

剱岳に登る朝がやって来ました。
朝3時に起床。

朝早く出発する人の為に剣山荘さんが用意してくれたお弁当を
食堂で食べました。

必要な荷物だけを詰めたアタックザックを担いで、
剣山荘を出発(3:55)。
東の空がうっすら明るくなっています。

ヘッドライトを装着。その明かりを頼りに進みます。
今日は持参したヘルメットとハーネスも着用。

西の空にはブルームーン。

暗闇の鎖場。

一服剱にて。
美しい夜明け前。

ここで防寒で着ていたレインウェアを脱ぎました。

まずは前剱へアタック。
剱岳を守る門番的な山。

空が白み始めました。

西の空には月が沈んでいきます。

前剱のガレ場。

第三の鎖が登場。

まだ余裕です。
鎖に頼らず登ります。

昨日の疲れもありません。

モルゲンロート。

第4の鎖を越えれば、

前剱の頂上まではあと少し。

前剱の頂きに立った時、

御来光を見ました。

正直、泣きました。

御来光に乾杯、水を飲みます。

遠くの雲海。

太陽が上がる様子をしばらく見ていました。

前剱を制覇し、ようやく剱岳の本峰が現れました。
再び進みます。

朝日を浴びたチシマギキョウ。

最初の難関が近づいています。

4mの鉄ブリッジと5番鎖です。

先行する方の動きをよく確認してから進みました。

5番鎖が終わるとすぐに6番鎖。

前剱の門を過ぎた頃にはだいぶ太陽が上がっていました。

いよいよこれから平蔵シリーズに突入。
まずは、平蔵の頭。

ケミカルアンカー:鉄筋を頼りに慎重に一歩一歩。

スラブ状の岩壁をトラバース。

続いて、平蔵のコル。

そしてついに、剱岳登りの核心部:「カニのタテバイ」。


ゾクゾクする緊張感。
それがとても気持ち良かったりします。

高度感が半端じゃありません。

無事にクリア!

タテバイを過ぎたところも急な岩場。

さきほど通過してきた「平蔵の頭」を俯瞰して見える場所にきました。

「あんなところを下ってきてたのか・・・」

冷静に、客観的に見て、少しビビりました。
(ちなみに、帰り道はあの岩壁を登ります(笑))。

さあ。
剱岳山頂へのビクトリーロード

ついに、剱岳の頂上に立ちました!

8月1日(土)AM6時40分。
本当に、剱岳に登ってしまいました。感無量。

感謝。祠に手を合わせます。

忘れずにタマケンフラッグを剱山頂に掲げました。
(ちなみに、ヘルメットはタマケンヘルメット。)

山頂からの360°のパノラマ。

ずっと眺めていたかった。

山頂には、35分ほど滞在。
だんだん人が増え始めたので下山する事にしました。
名残惜しいですが。

ちなみに、あの岩。落ちないか心配。

さて、下山を始めて早々。
下山ルートの核心部「カニのヨコバイ」が現れました。

絶壁のトラバース。
その絶壁に至る最初の一歩目をどこに置いていいのかが分からないのです。

6日前も、ここで事故が起きています・・。

ここで。
初めて、準備していたハーネス&スリング、カラビナを使用する事に。
(現場の安全帯と同じです。)

スリング&カラビナで鎖とつながっている安心感。
そのおかげで最初の一歩目はスムーズに置く事ができました。

カニのヨコバイが終わるとすぐに梯子が登場します。

これが意外に怖かった。
体を反転させて取り付くとき、鎖が足にひっかかりそうになりました。。

梯子の下にはすぐ鎖。

振り返ると、カニのタテバイが見えました。

やはり怖そうですよね。

そして再び平蔵シリーズ。
平蔵のコル、平蔵の頭が見えました。

まずは平蔵のコル。

続いて平蔵の頭。

前剱の門。

御来光を見た前剱の頂上まで戻ってきました。

気を抜かず最後まで慎重に下山します。
前剱からの下山時の事故がとても多いそうです。

岩の殿堂:剱岳ですが、
このあたりは、たくさんの花が咲いていました。

イワツメクサ

ハクサンフウロ

クルマユリ

ト、、、トリカブト、
ハクサントリカブトです。

ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマリンドウ

ようやく剣山荘が見えてきました。

気温もだいぶ上昇、汗だく状態。

コバイケイソウ

イワカガミ

チングルマ(花)

花が終わったチングルマ

毛になったチングルマ

ハクサンイチゲ

9:40 無事に剣山荘に戻って来れました。

達成感!

朝3時に食べた朝食からすでに6時間半が過ぎ、だいぶ空腹。
カレーを作ってもらいました。

デポしていたザックにアタックザックや荷物をしまいます。

すでに清掃が終わっていた寝床。

初めての山小屋:剣山荘さん、さようなら。

10:45 帰路につきました。

剱岳が一歩づつ遠くなります。

帰り道は、別山乗越、雷鳥沢を経由して室堂に至るルート。

剱岳アタックで約5時間40分行動しており、再び背負った重いザック。
帰り道は足が重くヘトヘトでした(笑)。

アオノヅカザクラ

雪渓を歩む足が本当重っ。

振り返ると剱岳。。
さっきまであの頂にいた事が嘘のようです。

花畑。

ハイマツ

12:00 別山乗越に到着。

剱御前小舎に貼ってあった紙。

これは大変!
やはり土曜日は混むんですね。。。。

雷鳥沢や室堂が見えてきました。

本当、青い空。

トウヤクリンドウ

浄土沢。

疲れを取ろうと、靴下を脱いで川に足を入れました。

激冷、そして激痛!
ひょっとして温度マイナス?

雷鳥沢キャンプ場。

今度は子供たちを連れてここでキャンプします。

昨日歩いた山々の稜線が見えます。

地獄谷は立入禁止。

硫黄の臭気で枯れたハイマツ(?)の枝がオドロオドロしい。

リンドウ池も硫黄によって不気味な青色に変化しています。

酸化鉄によって赤くなった池。

立山曼荼羅の世界では血の池地獄とされています。

青く美しいミクリガ池。

本当ヘトヘト状態で室堂バスターミナルに戻ってこれたのは、14時45分。
剣山荘からちょうど4時間。。

今日の総トータル行動時間は、9時間40分。
お疲れ様でした。

最高に晴れた2日間。

剱岳登頂の夢を叶える事ができました。

黒部ダムには虹が掛っていました。

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