四国遠征① 石鎚山!
タマケンひとり山岳部。
ゴールデンウイーク。
四国へ遠征してきました。
_________
まずは、
愛媛にある石鎚山。
日本百名山のひとつです。
西日本最高峰。
ハードな鎖場がある山としても有名です。
以下、石鎚山の記録です。
***********
四国滞在2日目の朝6時30分、
石鎚山の登山口駐車場に到着。
レトロを越え、
廃墟感さえ漂うロープウェイ入口へ。
階段を上がると、大勢の神仏がお出迎え。
石鎚山は山岳信仰の山。
日本七霊山のひとつでもあります。
この日も、多くの修験者さんが登っていました。
ロープウェイは7時40分始発ですが、
さすがゴールデンウイーク。
その40分前に出発してくれました。
快晴!
けれど、ずっと強風が吹き荒れた一日でした。
※この日は全国的に風が強く、
東京ではタマケンスタッフが、朝から
現場巡視&足場点検をしてくれていました。
感謝。
ロープウェイは8分で「成就駅」に到着。
ここから登山が始まります。
20分ほど行くと石鎚山中宮成就社。
ここで今日の安全祈願を。
祭壇奥の硝子越しに、
これから登る石鎚山が姿を見せました。
素敵な演出です。
ひさしぶりの家族5人での登山。
2年前の「立山」以来です。
子供は3人ともサッカー部。
長男&次男は、すでに私の背を抜きました(涙)。
アケボノツツジは花の見頃。
四国と紀伊半島に分布しているそうです。
(関東の山でよく見る「アカヤシオ」にそっくりですが、ミクロの部分で微妙に違うそうです。)
そして。
最初に現れる鎖場:「試しの鎖」。
登らなくても、
ルート上は全く問題の無い鎖場です。
もちろん三男は登れませんから、
妻と一緒に迂回路を行かせました。
さあ、私と長男&次男で、
「試しの鎖」に挑戦です。
息子たちにとっては、初の鎖場です。
でも、さすがは高校中学のサッカー部、
元気にグングン登り始めました。
しかし石鎚山の鎖場は、
予想していたよりもずっとハードでした・・・!
濡れた岩壁。
少ない足場。
太い鎖。
今まで経験してきた鎖場と比べても、
難易度はかなり高めです!
足場が無いところもあり、
そこは腕の力に頼るしかありません。
この「試しの鎖」は長さ74m。
20階以上のビル外壁を登る高度感です。
下を見るとほんと怖いです。
登り切ったピークからは、
迂回路を歩く妻と三男が小さく見えました。
強風がずっと吹いています。
下りもハードです。
ほとんど垂直。
そして。
三人とも、「試しの鎖」を無事にクリア。
先に進みます。
前方には、全貌を現した石鎚山。
夜明し峠で、
妻と三男に追いつきました。
次の鎖場:「一の鎖」が現れます。
今度は、妻も登ります。
(三男は、次男と迂回路へ。)
一の鎖の長さは33m。
石鎚山の鎖の中では最も短いですが、
それでもやはり気は抜けません。
※全ての鎖場に迂回路が用意されています。
自信の無い方は、
絶対に迂回路を進むべきだと思います。
一の鎖を終え、
またすぐに次の鎖場:「二の鎖」。
(三男は、今度は長男と迂回路へ。)
二の鎖の長さは65m。
途中、足場が無い場所で、
妻がフリーズ。
落ちたら確実に死ぬ緊張感にハラハラしました。
(そんな核心部では写真はとれませんでした)。
そして、最後の「三の鎖」。
もう妻と子供は嫌がりました(笑)。
なので、自分だけで行く事にしました。
しかし、
私が鎖を持って上がり始めた頃。
上から大きな声。
「ひとり滑落した!上がって来ないで!」。
「スリングで今から降ろす!」
血の気が引きます。。
(幸いにも、下にいた方が受け止めて、
擦り傷程度で助かったそうです。)
この事もあり、鎖場は渋滞。
私は三の鎖をリタイヤする事にしました。
(内心、ホッとしながら。)
迂回路で山頂を目指します。
そして、最後の階段を上り、
石鎚神社頂上社のある山頂に到着です。
さきほどの「三の鎖」を上から覗いてみます。
やはり「止めといてよかった」と思いました・・。
さて。
この石鎚神社頂上社のある山頂ですが、
実は、石鎚山:弥山(みせん)のピークです。
看板には1.982mとありますが、
この弥山の標高は1.974m。
その最高点1.982mは、
もうひとつのピーク:天狗岳にあります。
これがその天狗岳。
すごい迫力に圧倒されます。
あの天狗岳山頂を目指します!
ザックと子供3人をデポして、
妻と二人でアタック。
切れ落ちたナイフリッジ。。
すごい強風の中を進みます。
や、結構こわかったです。
(途中、リタイヤする人もいました。)
下から見たこの天狗岳稜線。
そして、AM10:30。
石鎚山:天狗岳の山頂に辿り着きました!
ほんと小さなピークなので、
すぐにリターン。
弥山に戻り、
そして下山。
下山ルートは、鎖場ではなく迂回路を歩きます。
振り返れば石鎚山。
三男は何度も転んでは、
長男&次男にに八つ当たり。
ブナの巨木。
スリリングなところもありましたが、
とても楽しい家族5人の登山ができました。。
明日は、徳島県の剣山に登ります。
-
前の記事
甲武信ヶ岳!(毛木平ピストン) 2016.05
-
次の記事
北アルプス:燕岳へ。 2016.06