北岳&間ノ岳!

北岳&間ノ岳!

タマケンひとり山岳部。

南アルプス。
北岳&間ノ岳に登りました。

標高は_
北岳が日本第2位。
間ノ岳が日本第3位(※奥穂高岳と同位)。

9月初めの山行です。
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マイカー規制の為、
芦安でバスに乗り換え。

5:30発。

広河原でバスを下車。
野呂川にかかる吊り橋を渡ります。
前方遠くに見えるのが北岳!

広河原山荘。
妻はストックを握ります。

7時15分。
いよいよ登山スタート。

大樺沢(おおかんばさわ)という沢。
この沢沿いを登る大樺沢ルートを行きます。

前々日に降った台風による雨で、
沢は増水気味。

木漏れ日の樹林帯。

高山植物の宝庫とされる北岳。

9月なので、
最盛期は過ぎたと思いますが、
まだまだたくさんの草花がありました。

アキノキリンソウ。

コウシンヤマハッカ。

タイツリオウギの実。

ナナカマドの赤い実。

二俣を過ぎ、
左俣コースを進みます。

休憩はほとんどせず、
なかなかハイペースで登っていきました。

梯子。

こんな梯子が連続して現れます。

晴れていた空に、
ガスが覆い始めます。

道を間違えました_。
八本歯のコルを過ぎたところで、
左へ進んでしまうミス。

すぐに気がついてリターン。
スリルある梯子を下ります。

元のルートに戻った後も、
梯子は続きました。

ますますガスガスに。

そして、ここ。

見た目怖そうな、絶壁トラバース。

けれど、鎖がしっかりあるので、
大丈夫です。

途中、崩落してしまった場所があり、
その復旧現場も通過しました。

進みます。

絶壁トラバースを抜けました。

トリカブト。

ミネウスユキソウ。

キンロバイ

イワベンケイ。

北岳登頂は明日にして、
今日は宿泊する北岳山荘に向かいます。

雷鳥の家族にも会えました。

落ちていた羽。

その後、また別の雷鳥にも。
足に赤い印が付けられています。

※北岳の雷鳥は絶滅も心配されるほど、
生息数が減っているそうです。

12時40分、北岳山荘に到着。

さっそく、宿泊の申し込み。
(※北岳山荘は予約できません。)

で、ショックな出来事。

受付のお兄さん曰く。
「今日は少し混雑しそうですので、
布団2枚に3人で寝てもらう事になります」。

布団2枚に3人・・・。
ヘコミました。

※とは言え、
山小屋ではこれでもまだマシなほうで
布団1枚に3人で寝るとかもあるようです。

気を取り直してビールを飲み、
アタックザックを担いで、
『間ノ岳』へ登る事にしました。

時刻は、すでに13時30分。
稜線はだいぶガスに覆われていました。

苦虫を噛み潰したような顔で歩く妻。
すでに疲労はピークの様子。

間ノ岳の直下まで辿り着きました。

が。
ここでほんと視界が無くなる程のガス。
まわりに他の登山者はいません。

さらに、ハプニング。
GPS(iPhone)の電池が切れました。
予備バッテリーは北岳山荘に置き忘れ。

ちょうど前日、
北岳で道迷いした男女が低体温症で
死亡したという情報も知っていました。。


また、このまま無理して間ノ岳に登っても、
夕食(17時)までに戻れるかどうか。

すでに山荘から1時間30分ほど歩き、
間ノ岳山頂は目前でしたが、
ここで撤退を決めました・・・。

GPSも無く不安な帰路。

初めてブロッケン現象を見ました。
虹の輪の中に、私の影が映っています。
下写真分かるでしょうか?

そして16時過ぎ、なんとか、
北岳山荘へ戻る事が出来ました。

夕食。

そして18時には寝床へ。

幸いにも、
我々の部屋は、夫婦が集まった為、
(たぶん)山荘の方が考慮してくれて、
1人に布団1枚が与えられました。

夜中、オナラの大合唱。
部屋の老若男女みな連発、
気圧のせい?

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【2日目】

3時30分に起床。
まだ寝ている人もいるので、
静かに、布団を畳み荷物をまとめます。

早弁当を受け取り、廊下で食べてから
外へ出ました。

その瞬間、うっ。
キレイな夜明け前の空。

昨日の疲れがあり、間ノ岳には、もう登らないつもりでしたが、
この空を見て気が変わりました。

ヘッデンをつけて、
間ノ岳に向かいます。

背後に見えるのは北岳。
昨日はガスの中にありました。

5時20分:御来光。

そして6時ちょうど。


間ノ岳の山頂に到着!
リベンジ成功です。

快晴の絶景。

中央アルプスの山々。

北アルプスの山々。
槍ヶ岳の穂先もはっきり見えました。

そして北岳へ。

この間ノ岳と北岳を結ぶ縦走路は、
天空の稜線とも喩えられています。



トウヤクリンドウ。

ほんと気持ち良い稜線。



デポしていたザックを取りに
一度、北岳山荘に戻ってから再出発。


何度も振り返っては、
この稜線を眺めました。

富士山へ続く雲海。

そして、



8時22分ついに、
北岳の山頂に立てました。


絶景、360°パノラマ。

北アルプス。


少し前に登ったばかりの鳳凰三山。
左に尖っているのが地蔵岳オベリスク。


甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳も登場。

も一度、富士山。

山頂標識。



最後に
間ノ岳への稜線を見納め。


名残り惜しいけれど下山開始。
昨日の登りとは異なるルートを行きます。

北岳にあるもう一つの山小屋:肩ノ小屋を通過。


登りは苦手だけど、下り上手な妻。


やがて樹林帯。
草スベリと言われる急斜。

白根お池。

白根御池小屋で炭酸を飲み、

長い長い樹林帯をひたすら歩き、

ほぼ正午、広河原に戻ってこれました。

北岳&間ノ岳:2日間の記録です。