木曽駒ヶ岳、宝剣岳 ~ テント泊のつもりが・・

タマケンひとり山岳部。
シルバーウイーク山行:第1弾。
「木曽駒ヶ岳」
中央アルプスの最高峰(2.956m)です。
(百名山のひとつ)。
以下、その山行記録です。
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実は、木曽駒ヶ岳、
ロープウェイで一気に標高2.645mまで上がれてしまいます。
なので、山のガイド本等でも「初級の山」だとか「アルプスデビューの山」とか書かれています。
つまり、お気軽にアルプスの絶景を拝めることができる山なわけで、
登山者だけでなく、多くの観光客の方が集まります。
多くの登山ブログ等を拝見すると、
「ロープウェイが激混みで2時間待ちだった」とかが普通で、
それを回避すべく「チケット売り場に深夜から並ぶ人」がたくさんいるそうです。
まして今回は、シルバーウイーク!どれだけ混むのでしょうか。。
そんな心配もしましたが、
「テントで1泊するのだから激混み2時間待ちでもいいよ。のんびり行こう」。
そんなスタンスで(遅め)朝4時に家を出発しました。
駒ケ根にある菅の台バスセンターに到着したのは、朝6時30分。
マイカー規制がある為、ここからロープウェイ発着駅「しらび平駅」まではバスに乗り換えです。
バスは臨時便がたくさん出ており、10分くらい待ちですぐに乗車できました。
バスで「しらび平」までは30分程。
途中、車窓に猿が現れたり。
しらび平に到着。
そこで、びっくり。
なんと、待ち時間なしでロープウェイに乗ることが出来ました!
肩すかしを食らった感じです。
(※翌日は2時間待ちだったようで、この差は何なのでしょうか。運がよかったです。)
最高です。
ロープウェイは8分ほどで千畳敷駅へ。
千畳敷駅を降りると、いきなりの絶景!
これがあの有名な、千畳敷カールです。
紅葉も始まっていました。
テントや調理道具、寝袋は自分が背負います。
60Lの青いザック。
とは言え標準CTより早く歩けており、健脚な小学1年生です。
乗越浄土には、宝剣山荘と天狗荘の2つの山小屋があります。
これら山小屋の先に見えるのが中岳。
まずは、あの中岳の先にあるテント場を目指します。。
穏やかな稜線歩き。
そして中岳山頂に到着。
木曽駒ヶ岳の頂きと、その麓にあるテント場が見えました。
穏やかな木曽駒ヶ岳の中で、異質に際立つ急峻な岩峰です。
滑落事故も多いとか。
今回は、三男も一緒なので後から自分だけで登るつもりです。
テント場に到着。
テント場を管理する山小屋:駒ヶ岳頂上山荘さんに、@900円/人を払います。
(飲み水とトイレ使用もOKになります。)
そしてテント組立。
夏に雷鳥沢で山岳テントデビューしており、今回が2回目。
5分程度で組みたて終わるだろうと思っていたら。。
ここで、大きなミスが発覚!
なんと、テント本体だけ、間違えて2人用を持ってきてしまいました。。
フレームとフライシートは3人用。
いくら頑張っても組立てられません。。
意気消沈。
楽しみにしていたテント泊が出来なくなり、かなりテンションが下がりました。
結局、日帰りか・・・とも思いましたが、
せっかくここまで来たので、山小屋泊に変更することに。
山小屋:駒ヶ岳頂上山荘さんに急な宿泊を頼みました。
とは言え、シルバーウイークなのでもちろん相部屋。
だと思っていましたが、「お子さんがいるから」と個室を用意してくれたのです。
ありがとうございました。
これが、その個室。
少し休憩。
重たいザックを部屋に置き、アタックザックを担いで宝剣岳へ向かいました。
(途中、乗越浄土にある宝剣山荘でランチ。)
宝剣岳は自分だけで登るつもりですが、
妻と三男も行けるところまで行ってみます。
最後まで行ってしまいました(笑)。
私的には思ったよりぜんぜん楽勝でしたが、
三男を抱えながらは緊張します。
頂上には、人ひとりが立てる石があり、そこにも上がってみました。
これは正直怖かったです。
登るのはいいのですが、降りるのが恐怖。
足が短くて下の石に届かず。。
(ちなみにここに立つと、
千畳敷カールや浄土乗越からはこんな風に見え、
「あっ、あそこに人が立ってる!」と言われています。)
山で飲むビールは沁みます。
午後3時。
ようやく木曽駒ヶ岳の山頂へ向かいます。
テント場のテントもだいぶ増えています。
お菓子を食べながら、しばらくぼーっと空と雲を眺めていました。
もちろん自炊。
肉ラーメンを作りました。
夕暮れ時。
雲が多く、半ばキレイな夕焼けをあきらめていたのですが、
徐々に西の空が明るくなり始め、
写真右手、雲海に浮かんでいるように見える山は、御嶽山です。
あと1週間で噴火から丸1年。。。
いまだ上がる噴煙が見えました。
夜7時30分頃、布団に入ると一瞬で寝てしまったようです。
目が覚めたのは朝の4時。
テント場の方々も起き始めたようです。
防寒着とヘッドライトを装着して、木曽駒ヶ岳山頂を目指します。
真っ赤に染まる赤い雲がキレイでした。
このまま小屋へ戻るのはもったいないので、
「馬の背」方面を歩きました。
山頂の喧騒を離れ、誰もいない静かな稜線。
昨日味わった恐怖心のせいで、この石には上がれませんでした(笑)。
登ってくる人が昨日よりも全然多い気がします。
紅葉も昨日より進んだように見えました。
や、千畳敷カール、絶景です。。
しらび平に降りた時、
ロープウェイは、登り2時間待ちの状態でした。
バスで、菅の台バスセンターの駐車場に戻り、
すぐ近くの明治亭でランチ。
駒ケ根の名物:ソースかつ丼。
木曽駒ヶ岳。
体力的には楽で、山登りの達成感とかはあまり得られませんが、
景色もよく、家族のハイキングとしてすごく楽しめました。
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