五色ヶ原へ_。
タマケンひとり山岳部
夏休み。家族で登る立山。今年で11年連続です。
今回は初めて、五色ヶ原へ向かいました。
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8月13日の早朝、砺波のホテルを出発。
白馬岳登山の2日後です。
お盆真っ只中の立山駅。到着した朝6時には切符売場に行列ができていました。
始発便は逃しましたが、なんとか3発目のケーブルカーに乗車。
美女平で高原バスに乗り換え、8時少し前に室堂に到着しました。
室堂にある掲示板。
これから向かう五色ヶ原。その途中にある鬼岳の雪渓はアイゼン&ピッケル必携とあります。もちろん今回、ピッケルは持ってきてません・・。
室堂は眩しいくらいの快晴!
この時までは。。
8時スタート。一ノ越&雄山へ向かう道は、観光客や家族連れでいっぱいです。
五色ヶ原へは、そんな大賑いなコースを外れます。
喧騒が消え、静かな登山道。
チングルマ。
最初のピーク:浄土山へ。
2年前にも登った浄土山。三男は慣れたもので、岩場をぴょんぴょん登っていきます。
ヨツバシオガマ。
遠くに五色ヶ原が見えました。
立山カルデラがつくった絶壁。その上に広がる台地が五色ヶ原です。
稜線に出ました。
いつの間にか雲が湧き上がっています。雄山も隠れてしまいました。
浄土山山頂で一休憩。
周囲一帯が雲に覆われる中、五色ヶ原だけが顔を出しています。
あれが五色ヶ原だよと、三男に教えました。
ちなみに今日はテント泊。私がテントや寝袋&食料を背負います。
そして再出発。
鬼岳の東側を巻くルート。
三男にはなかなかハードな道程。ガスにも覆われ始めました。
梯子を下りると、
雪渓のトラバース。
転んだら滑落しちゃいそうなので、三男をフォローして慎重に進みました。
濃くなるガス。
時々チラッと晴れ間が出ましたがまたすぐにガスに覆われてしまいます。
すでに疲労困憊な妻と三男。白馬岳下山2日後なので当然です。ごめん。
獅子岳への登り。
登山開始4時間半で、ようやく獅子岳山頂。
標高:2720m。眺望ゼロ、真っ白けな山頂でした(泣)
獅子岳山頂からは、ザラ峠への下りです。名前の通り本当ザレた急な下り。
明日ここを登ると思うと、大変そうで嫌になりました。
何度か雷鳥にも遭えました。
出発から6時間。やっとザラ峠に到着。
予定よりもだいぶ遅いペースです。三男、すでにギブアップ状態。
ごめんねと思えど、もう引き返すわけにもいかず。休憩を多くして、励まして、とにかく進みました。
ガスに隠れた立山カルデラ。五色ヶ原に至る最後の登り。
小雨も降ってきました。
五色ヶ原の台地に入りました。ファイト!の文字。
木道を進みます。
五色ヶ原山荘が見えた時のホッとした感。日常では仲々味わえない種類の安堵です。
歩き始めて7時間弱でした。
五色ヶ原山荘でテント場の受付。
でもテントは止めました。
家族の疲れ具合を見るとちょっと辛いなと判断。小屋泊に変更しました。
担いできた重たいテント道具一式は無駄になりました。
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早めの夕食(自炊)の後。しばらくの間でしたが、青空が見れました。
五色ヶ原を少し散歩。
テント場は賑やかでした。
あたりはチングルマ天国。
19時にはもう熟睡。
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翌日、4時起床。後立山連峰の方、東の空が明るくなっています。
ヘッドライトの明かりを頼りに、自炊室で朝ごはん。
残念ながら雲が多く、御来光は拝めませんでしたが、きれいな朝焼ショーが見れました。
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下山開始はAM5時。帰路も長くなるだろうと思い、なるべく早目の出発。
ハクサンコザクラ
五色ヶ原を後にします。
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ザラ峠。
そしてザラ峠から獅子岳への登り。ここは本当キツカッタ。
イワギキョウ。
ここで_。ふわっとガスが薄くなって、立山カルデラが姿を現しました。
※カルデラ:火山で出来た凹
薬師岳も顔を出しました。
さらに_。獅子岳山頂まであと少しのところで、
ガスがすっと消えていき、後ろを振り返ると、北アルプスの峰々がずらっと登場しました。あちこちで歓声があがりました。
槍ヶ岳や奥穂高も見えます。
そして獅子岳山頂。
昨日と全然違う展望。五色ヶ原もハッキリ見えます。
赤い屋根が五色ヶ原山荘。
2日前の白馬岳から展望無しの登山がずっと続いていたのでこの時はほんと感動しました。
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獅子岳からはまた、鬼岳の東面を巻くルートを進みます。
あの危ない鬼岳の雪渓は、五色ヶ原山荘のスタッフさんが早朝から整備をしてくれていました。
おかげで安心して通行できました。
最後は、龍王岳の西面を巻いて、
ようやく浄土山山頂。やっと戻ってこれました。
雄山から大汝、別山。
奥には剱も見えます。
また登りたい!
そして一ノ越。
一ノ越から室堂へはのんびり歩いて帰りました。
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ホテル立山の食堂で、富山ブラックの汁も飲み干す三男。
ほんとうよく頑張りました。。今日は
大人の標準タイムより早く歩けました。
高原バス~ケーブルカー。
帰りは、生地港で岩牡蠣を食べて帰りました。
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