雪の北横岳、そして三ツ岳。

雪の北横岳、そして三ツ岳。

タマケンひとり山岳部。

雪の北横岳と三ツ岳。

本当は、軽い雪山ハイキングのつもりで北横岳だけ登るつもりでしたが、
その途中に、ふと引き寄せられ登ってしまった山、三ツ岳
思ってもない楽しい山行が待っていました。

以下、北横岳と三ツ岳の記録です。
(※1月の山行です。)
****************

中央道。
朝日に輝く南八ヶ岳と、

甲斐駒ヶ岳。

八ヶ岳ビーナスラインでは、

シカが出迎えてくれました。

北八ヶ岳ロープウェイ。
始発便に乗れました。

山頂駅で降りたら、すぐにアイゼン装着。

この坪庭からスノーハイキングが始まります。

だだっ広い溶岩台地。

風もほとんどありません。

樹林帯へ。

霧氷と青空とのコントラストが最高です。

振り返れば南アルプスも見えました。

進みます。

1時間ほどで、山小屋:北横岳ヒュッテに到着。

カッコいい看板の書体。

下見板の厚みは30mmほど。

気温マイナス8℃。

北横岳ヒュッテから山頂へ。

少しキツメの勾配になりますが、

あっという間に山頂(南峰)!

絶景!
南八ヶ岳(赤岳や硫黄岳、阿弥陀岳など)がキレイに見えます!

見下ろす真っ白な樹林帯。

もうひとつの山頂(北峰)へ!

この稜線上の木々は樹氷になっています。

すぐに北峰山頂!

あれは、年末に登ったばかりの蓼科山。

真っ白な浅間山と黒斑山も見えます。

景色をしばらく眺めてから、
来た道を戻ります。

この北峰から南峰への稜線が、
今日のベスト(美しい)シーンだったと思います。

絶景にジャンプ!

再び北横岳:南峰。

そして下山。

途中、腰を下ろし足を伸ばして休憩。

大福を食べ充電。

そして。
また歩き始めた直後。
左手にそびえる岩稜が目に留まりました。

あの山の名は「三ツ岳」と言うそうです。

三ツ岳への分岐点には、こんなプレートが。

「岩場で危険」。。
こんなの見てしまうと余計に行きたくなってしまいます。。

どうしようか考えていると、妻が言いました。
「とりあえず行ってみようよ」と。

三ツ岳へ!

三ツ岳へは、ほとんどの方が行かないようで、
トレースが極端に少なくなり、雪も深くなります。

前方に岩の塊りが見えます。
あれが三ツ岳です。

進みます。

他に三ツ岳を目指す人の気配は無く、
進むにつれて不安が増していきます(笑)。

途中まで来ると踏み抜きばかりで、
なかなか足が抜けなくなる事も。

そして。
腰まで雪に埋まってしまった時。
我々だけでは、ちょっと無理(危険)だと判断。。
撤退です。。

ところが。
撤退をはじめて1~2分後。

三ツ岳に向かう上級者グループと出会いま
す。
「この先、踏み抜きまくりで怖くて撤退しました」と伝えますが・・、
上級者たちは全く意に介さず、三ツ岳目指して進んでいきました(笑)。

で。
「この人たちについていこう!」と。
三ツ岳へ再チャレンジ

グループの方々の付けたトレース通りに歩いて行きます!

岩稜ゾーンが始まります。

ほんと、先駆者のトレース通りに一歩一歩。

そしてついに、
三ツ岳の最高点であるⅢ峰に登頂できました!

喜!

上級者方々は、すでに先へ進んでいます。
離されないよう、我々も進みます。

だんだん風景に現実感が無くなっていきました。
RPGの世界のような。

塔も見えます。

塔です。

ちなみに、この三ツ岳。
大きな岩が集まって構成された岩稜であり、
岩と岩の間には結構大きな隙間があります。

深さ数メートルの隙間もあり、落ちたらかなりヤバそうです。

妻は「剱岳より怖い」と言いました。

さて。
三ツ岳の次のピークでは、先駆者たちが集まっています。

何かすごい景色でも見ているのかな?と思いましたが、

実は、ここから先どうやって進むかを話し合っていたようです。

とりあえず我々も三ツ岳:第Ⅱ峰に到着!

そして先駆者の方々。
結局、この先へ進む事は危険と判断したようです。

みなさん撤退!
もちろん我々も。

撤退の図。

焦って落ちないよう注意しながら。

前方には北横岳。

そして振り返れば、三ツ岳第Ⅲ峰!

そしてもう少し歩けば、

三ツ岳への分岐点。
ここからはまた安全な本ルート。

そして坪庭へ戻りました。

あれは縞枯山。

今度、子供を連れて登ろう。

しかし、今日の山行は楽しかった~。

ロープウェイ山頂駅。

キツツキ。

帰りは、蓼科温泉共同浴場へ。

シャワーも無いけれど、
すごく素朴でいいお風呂でした。