トマの耳、オキの耳~谷川岳!

トマの耳、オキの耳~谷川岳!

タマケンひとり山岳部。

今日は、谷川岳。

遭難事故数が世界ワースト1位。
それがギネスにも認定されている魔の山です。

ただし、遭難滑落は一ノ倉沢などロッククライミングな岩場での話。
一般ルートを歩けば、本当すてきな山行が待っていました。

以下、その記録です。
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今日も早起き。
関越道で「みなかみIC」へ。
素晴らしい快晴です!

今日は三男も一緒です。
天神平まではロープウェーを利用します。

朝7時、がらがらの土合口駅のチケット売り場。

ロープウェーに乗り込みます。

年上な山ガール4人組と同乗。

天神平に到着。
ここから、あの山頂を目指して歩きます!!

※谷川岳は双耳峰(山頂に2つのピークが並ぶ山)です。
左に見えるピークはトマの耳、右に見えるピークにはオキの耳という名前があります。
(標高は、トマの耳が1.963m。オキの耳が1.977m。)

7:40 登山スタート!

しばらくはトラバースな道が続きます。

ちょっとした鎖場も。

谷川岳の全貌が現れました。

がんばります!

さて。
驚いたのは、樹林帯でのセミの大合唱!
東京でさえまだセミの鳴き声を聞いていないのに、雪が残るこの山の中でセミの音。

そのセミの撮影に成功しました。

名はエゾハルゼミ、絶滅危惧種だという事です。

さらに樹林帯を進みます。

たくさんの花が咲いていました。
イワウチワ

イワカガミ

アカヤシオ

タニウツギ

6月は花の見頃なんでしょうか。

穴熊沢避難小屋に到着。
ここで一服して、また先に進みます。

たびたびロープ場&鎖場が現れました。

実際には、鎖がなくても大丈夫なレベルです。
三男はアスレチック気分。

気付けば、だいぶ標高が上がっていました。

モチベーションがさらに上がります。

そして。
最初のピークが目前に現れました。

森林限界も越えています。

雪渓に挑みます。

雪融けの水は手が痛くなるほどです。

軽アイゼン(チェーンスパイク)を準備してこなかったので、少し不安になりましたが、

トレースの上を慎重に登って行けば、アイゼンが無くても大丈夫でした。

青い空と白い雪。

雪渓を過ぎ、

頂上手前の山小屋「肩の小屋」の脇でまた休憩。

持参した大福を食べる三男。

群生する巨大なタンポポ。

そこから数分、

トマの耳(1.963m)に到着です。

もうひとつのピーク「オキの耳」も見えました。

いざ、オキの耳!

振り返ると、トマの耳の後ろ姿。

ハクサンイチゲ。

そしてようやく、オキの耳(1.977m)に到着です。

本当素晴らしい景色に感動しました。。。

その後、
オキの耳からもう少し先の「奥ノ院」まで歩きました。

奥ノ院の切れ落ちた崖から、多くの人が向こうの絶壁を眺めています。

なんと!
「魔の山:谷川岳」の所以たるロッククライミングの現場でした。

見ているだけで高所恐怖症・・。

すごすぎます。

まだまだ山頂にいたい気持ちでしたが、

意を決めて下山。
来た道を戻ります。

三男。
今日は本当、疲れ知らずに元気でした。
すれ違った多くの方から、「すごいね~、何才なの?」って言われて何度も照れ笑い。
だいぶ体力がついたと思います。

そして。

無事に天神平まで戻って来れました。

遠くに見えるトマの耳とオキの耳。

天神平からは再びロープウェー。

谷川岳。
さすがの百名山。
素晴らしい山行が出来ました!

こんな天気に、こんな景色を眺めて登っていたら
ますます山にハマってしまいそうです。