鎖場地獄〜両神山:八丁屋根コース!!

鎖場地獄〜両神山:八丁屋根コース!!

タマケンひとり山岳部。

今日は、秩父にある両神山(りょうかみさん)。
日本百名山のひとつです。

鋸歯状の岩山で、
遭難、事故が多い山としても知られています。
(2013年は死亡事故を含め13件。)

最も一般的な登山ルート「日向大谷コース」でさえ中級者向けとされ、
我々のような初心者は、頑張って頑張って歩く険しい山なわけです。

が、しかし。
今回、私が選んだコースは、
上級者コース八丁屋根コース!!!
ガイド本には、「スリルと緊張が一日続く岩と鎖の危険な世界」と書かれています。

「行けるとこまで行ってみよう、ダメそうなら途中で止めよう」
そう決めて挑んだ山登り。

以下、その記録です。
***************

5月2日(土)。
3時30分起床で、4時00分出発。

往きは中央道、勝沼IC.から北上して雁坂トンネルを抜けるルートです。
(帰りは、関越:花園ICから)。

6時40分に、八丁トンネル駐車場に到着。

トイレ&しっかり準備運動、そして靴ひもをしっかり結びました。
(水はひとり1.5Lづつ用意)。

登山開始は、7時ちょうど。
駐車場からいきなりの鎖場です。

最初から,急登と鎖の連続。

朝から汗だらだら。

まずは八丁峠へ向かいます。

群生するバイケイソウ。

50分ほどで八丁峠に到着。

ここから先が、本格的な岩と鎖の世界。
注意書きを読んで、気合いを入れました。

鎖場の連続。

鋸歯状の稜線歩きなので、登っては下りる、下っては登る、アップダウンの繰り返しが続きます。

良く晴れました。途中、稜線から景色を眺めて一息。

これでもか、これでもか、と続く鎖場。

鎖を繰り返し握っていると、
(小学校の時に)少年ジャンプで読んでいた戦闘士星矢:アンドロメダの瞬を思い出しました。
鎖を使った「ネビュラーチェーン」という技がありましたよね。

西岳の頂に到着。

ここから東岳への道のりが、今回の核心部です!。

西岳を下るとすぐに、東岳の垂直の壁を登ります。

本当、かなりの緊張感だったと思います。
ひとつ間違えたら死ぬ感じ。。。

振り返ると、西岳を下る人たちが見えます。
「あんなところ、自分たちも下りて来たのか・・・・・」と自然に声が出ました。

そして、ナイフリッジ。
個人的に最も怖かった場所です。

両側が切れ落ちています。
鎖の位置も中途半端で、どこを持って進んでいいか分からず足が震えました。

東岳の頂に向け、まだまだ鎖場が続きます。
もう何回くらいの鎖場を通過したのか分からなくなりました。

ゴム手を買っていって本当よかった。

次から次に現れる鎖場。

ふぅ。。ようやく、

ようやく、東岳に到着です。

アヤカシオがすごくキレイに咲いていました。

東岳から両神山山頂までのルートは、おだやかな登山道。
こんな普通の登山道に、とてもホッとしました(笑)。

5月の風が気持ちよく。

しばらくすると再び鎖場が出現。
これをクリアすると、

すぐに山頂です。

10時25分、ついにやりました!!
両神山の山頂です!!。

八丁屋根コースでの登頂。
達成感ありました!!

山頂からの眺め。

奥に見えるのは八ヶ岳ですかね?

富士山も見えました。

山頂はかなり狭く、
日向大谷コースから登頂された方々がたくさんいて大混雑。

すぐに下山開始(10時38分)。
同じ路を戻ります。

ニリンソウ。

そして再びのナイフリッジ。

垂直の鎖場を下り、

下り、

下り、

また登り、

また下る。

そしてまた登り、

また下る。

で、また登り、

また下る。

その繰り返し、

鎖場で腕も足もパンパン、なかなかの疲労感でした。
ようやく着いた八丁峠で、ついに妻ダウン。

休憩して、もう一踏ん張り。

駐車場が見えました。
最後の鎖場の鎖です。

13時58分、無事に八丁トンネル駐車場に戻ってこれました。

怪我なく下山でき、本当よかったです、が、
コースの途中で落石を頭に受け、脳しんとう気味になった方を目の前で見ました。
自分たちは運が良かっただけでした。

ヘルメットを含めた装備不足など、反省点もある今回の山行。
それでも、両神山:八丁屋根コース制覇は、少し自信になりました。

夏休み、剱岳に本当に登ろうかな・・・・・。