武甲山、子持山、大持山
- 2016.12
- 12月 秩父・奥秩父・奥武蔵

タマケンひとり山岳部
武甲山と子持山、大持山に登りました。
秩父のセメント産業。
セメントの原料である石灰。
武甲山は、
その石灰の大鉱床であり、
山容が変わる程の大きな採掘が行われています。
登山口へ至る道路沿いには、
プラントが延々と、要塞のように並んでいました。
以下、武甲山と、
子持山、大持山の登山記録です。
(2016年12月中旬)
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早朝。
一の鳥居を車で潜りました。
狛犬はオオカミ。
狛狼。
秩父や奥多摩の山間部には、
オオカミ信仰があったそうです。
魔除けや獣害除け、
オオカミは山の神として崇められたんですね。
7時登山開始。
太陽が昇り、
薄暗かった樹林帯が一変する時間帯。
スギの樹林帯を進みます。
小さな祠がたくさんありました。
杉の巨木。
山頂直前、
木々の奥に白い背景が見えました。
眩しくてよく見えなかったのですが、
石灰岩の白い岩肌だったのでしょうか。
一の鳥居から武甲山山頂までは
よく整備された登山道でした。
丁目石もあり(山頂が52丁目)。
すぐに山頂です。
コースタイムより1時間も早く到着。
山頂にある御嶽神社へ。
ここにも痩せ細ったオオカミがいました。
絶滅したとされるニホンオオカミ。
明治38年に奈良県吉野で捕獲されたのが
最後の生息確認だという事です。
山頂標識は神社の裏手にありました。
武甲山:標高1.304m(現在)。
(石灰の採掘により標高も変わったそうです。)
フェンスの先は、
採掘によって無くなった部分です。
石灰の採掘は現在も行われています。
山頂近くにこんな看板もありました。
発破のお知らせ。
採掘され続ける山肌と、絶滅したオオカミ。
なん
だか悲しい武甲山でした。
だか悲しい武甲山でした。
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続いて、
子持山&大持山へ向かいました。
12月の中旬というのもあってか、
他の登山者はほとんどいませんでした。
前の山行で熊に遭遇したのがトラウマで、
物音ひとつにドキドキしながら歩きました。
武甲山と子持山との鞍部:シラジクボ。
「すり鉢状の窪み」というのが語源だとか。
シラジクボから子持山へ。
振り返ると、武甲山の南斜面。
針葉樹帯と広葉樹帯の境界線が
はっきり分かります。
登山道の大半は、この境界線でした。
進みます。
そして、子持山山頂。
標高:1.269m。
続いて大持山へ向かいます。
途中、絶景スポットがありました。
秩父や奥多摩の山々が見渡せます。
足元は断崖絶壁。。
大持山山頂。
標高:1.294m。
そして下山。
下山は、麦坂峠を経由するルートです。
ほんと明るく気持ち良い屋根道。
紅葉の時にも、また歩きたい道です。
地蔵様がいる麦坂峠。
この麦坂峠で直角に進路を変えます。
北へ。
無事に、
一の鳥居に戻って来れました。
さよならオオカミ。