タマケンぶらり散歩④軍艦ビル
タマケンの近所の歴史やスポット等を紹介する
『タマケンぶらり散歩』。
第4回は『軍艦ビル』です!
場所はタマケンビルの正面!
職安通りを挟んで真向いにあるので、
まるで大砲を向けられているかのようです。
ビルの谷間からそびえ立ちます
このビルの事をもっと知りたくなり、
タマケン会長に建設当時の事を聞いてみました。
”軍艦ビル建設は、
タマケンが工務店になるずっと前。材木屋の時代です。
平屋の事務所があり、職安通りにも材木が並んでました。
私は大学3年生で、夏休みに玉健商店でアルバイトをしていたんですよ”
”周りは住宅街で木造の家ばかり。
他にビルは無かったので、軍艦ビルが完成したときは驚きました。
写真を撮りに大勢の人が来たのを覚えています”
建設当時、周りは木造住宅ばかりだったのですね!
想像すると何だか凄い光景ですよね。
軍艦が住宅街にやってきたような、
今よりもっと強烈なインパクトがあったと思います!
軍艦ビルは1970年に竣工。
14階建ての鉄骨鉄筋コンクリート構造です。
陸軍出身の渡邊洋治さんが設計しました。
狂気の建築家、異端の建築家と呼ばれた渡邊洋治さんの師は、ル・コルビジェの弟子のひとりの吉阪隆正(よしざかたかまさ)さん!
つまり、渡邊洋治さんはコルビジェの弟子の弟子なのです!
各階のY字状の廊下に6畳の鉄製居室ユニット150基が取り付けられ、エアコンの室外機の設置を目的とした小さなベランダが設けられています。
艦橋のミサイルのように塔屋に取り付けられた円筒形の物体は受水槽。
現在は、
シェアハウスやオフィスとして使用されています。
50年以上前にやってきた軍艦。
半世紀にわたって異彩を放ち続けています!
次回もお楽しみに!
タマケン山田