田村 健太郎代表取締役
東京都出身
この度は弊社のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。
私たちタマケンは、無垢の木と社員大工の手仕事が自慢の小さな工務店です。
2020年12月にリニューアルしたこの新しいホームページ。タマケンの情報を、思う存分たっぷり詰め込みました。
さらにもうひとつ、「継組木兎(つぐみときうさぎ)」という名の リノベーションの専用サイトも立ち上げました。 継組木兎HP >
継組木兎は、築数十年の木造住宅の古さを生かす独特なリノベーション、タマケンが提案するひとつのカタチです。
ちらっと覗いていただけたら幸いです。
2020年はコロナ禍のなか、大変な1年でした。
その2020年、会社に3つの目標をつくりました。
ここで、その取り組みひとつひとつを紹介させてください。
1.ブランディング~継組木兎
目標のひとつめが、このホームページリニューアルを含めた会社のブランディングです。
継組木兎(つぐみときうさぎ)という新しいリノベーションブランドの立ち上げも年内に達成できました。
ほっとしていますが、実際の展開はこれから。
継組木兎のリノベーションに共感頂ける方に見つけてもらい、工事が実現できるよう引き続き頑張って参ります!
どうぞよろしくお願いいたします。
2.社員大工の現場管理
目標ふたつめが、「社員大工に監督/管理業務を行ってもらう」という取り組みです。
社員大工のいる工務店といっても、常に途切れず大工仕事があるわけではありません。
ひとつの工事が終わって次の工事が始まるまでの期間を含め、大工仕事が無くなる事は必ずおこります。その時は大変です。東奔西走して仕事を探します。予定より早く着工させて頂いたり、保留中の工事を再開できないかお客様にお願いもします。
大工に大工以外の仕事も頼むときもあります。ハウスクリーニングやコンクリート打設も頼みます。大工としてタマケンに入ったのに、何でこんな事やらなきゃいけないんだ!という愚痴もあるでしょう。
それでも仕事が無い時は、ひたすら会社の修繕や改善です。道具置場の整備や材料の片付け等をしてもらいます。
ひとつの工事が終わって次の工事が始まるまで、工事の空きも無く、ずっとコンスタントに仕事がある状態ができないかぎり、「大工仕事が途切れる問題」は社員大工がいる工務店では起きてしまう大きな問題です。
それが「社員大工に監督(管理業務)も行ってもらう」という取り組みに至った理由のひとつです。大工に監督業も兼任してもらえれば、たとえ大工仕事が途切れたとしても、その時間は、現地調査や数量拾い、打合せや材料発注などをする時間に代わります。
ただ弊社の社員大工はもともと、現地調査やお客さんとの打合せ、数量拾いなど、監督業を行う下地的な事をしていたのも事実です。
タマケンの現大工メンバーはみな人柄がよく、監督の適性も感じていました。そもそも現場の仕事をよく理解している大工たちですから、工程や工事の管理スキルは間違いないと分かっていましたし、現場の雰囲気もよくなるだろうと思っていました。
前年2019年にひとりの大工が新築工事で監督業にトライしてうまく現場をまとめた事も、私にとっては心の支えでした。
ただし、この考えを社員大工に伝えるには、覚悟が必要でした。
大工をしたくてタマケンにいる社員大工に対して簡単に言える事ではありません。だいぶ悩みましたが、2020年1月「社員大工に監督(管理業務)を行ってもらう」という目標を掲げました。
現在、多くの大工が大工仕事と監督(管理業務)を兼任してくれています。
結果は当初の期待値以上。工事はうまくまとまり、お客さまからも高評価を得ています。
工事自体の管理をはじめ、積算や日程調整、会社の仕組づくりにまで携わってくれています。
日々の打合せも社員大工自らが運営してくれるようになりました。
SNSで会社の取り組みを発信してくれるものもいます。本当ありがたい限りです。
ただし、この取り組みによって起きた問題も多くあります。現場作業と管理業務を並行するわけですから、ひとりに掛かる負担は大きくなります。また、管理業務が多くなりすぎて大工作業ができなくなる場面も生まれました。問題です、辛い思いをさせてしまっています。
このままこのやり方で進めてよいわけはありません。では、どうしたらよいかを前向きに考えています。トライアンドエラー、ひとつひとつ必ず改善できるはずです。よいカタチをなるべく早く作っていくつもりです。
3.仕組づくり
もうひとつの目標は「仕組づくり」です。
社員ひとりひとりの考え方や経験の差によって、行動/対応に違いが出てしまう事があります。
例えば、現場の安全やマナー/ 事故時の対応法/ 養生の方法/ 打合せの仕方/ 工程表の書式/ 社内間の連絡方法/ 領収書精算の仕方/ ご近隣挨拶の仕方/ 産業廃棄物の分別方法/ 工事キーの取り扱い方などなど様々な状況で、個々の考えだけで対応がされれば問題も生じます。
会社の仕事で必ず行う事/起きる事は、誰もが同じ対応をしなくてはいけないと考えています。その為の取り組みが「仕組づくり」です。
当たり前にできている事もふくめて、改めて文字にしていきました。
今まで曖昧だった事も、この仕組づくりの中で明確にしていきました。
チーフを中心に社員皆がこの仕組みづくりに携わってくれました。
結果、「仕組みマニュアル」というカタチで、紙としてアウトプットされました。
現在、仕事や現場が仕組によって回るようになってきています。何か問題が起きた時も、次は問題が起きないような仕組をつくるようになりました。仕組みの見直しや改善も社員を中心に行ってくれています。アフターメンテナンスの新しい仕組の構築も始まりました。
仕組みは、業務をスムーズに行う為のもの、誰もが難しい判断をせずとも行動できる為のものです。
引き続き、仕組みづくりを継続していこうと考えています。
ブランディング、社員大工の現場管理、仕組みづくり。
2020年、この3つの目標達成に向かって社員みなの努力と協力のおかげで頑張ってこれました。
本当にありがたい事です。
まだ問題や改善すべき事だらけですが、社員がより働きやすくやりがいを感じる会社を作り、
よりよい仕事をお客様にご提供できるよう努力いたします。
ずっと暮らしたい家を、無垢の木と社員大工の手仕事でつくり、「タマケンに頼んで本当によかった」と思っていただけるよう、歩んで参ります。趣味の登山も楽しみながら。